PROFESSIONALS TRAINING専門家向け研修

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各プログラムのご案内

240-1-1  心理力動論の基礎Ⅰ

講師

能 幸夫

概要

Freud, S. の精神分析から精神分析的心理療法への展開において、その基軸となった理論が心理力動論である。本講座は一年をかけて心理力動論の基礎を学ぶにあたっての総論として位置づけられる。Freudの心的装置の展開について概観しながら、精神分析におけるメタサイコロジーの基本概念を抑えていく。その上で、Freudの心的装置第一位相の外傷-情動モデルにおける防衛と心的外傷の力動について学ぶ。

240-1-2  心理力動論の基礎Ⅱ

講師

能 幸夫 

概要

心理力動論の基礎Ⅱでは、Freudの心的装置の第二位相局所論モデルに従って、意識、前意識、無意識における力動を学ぶ。さらに、Freudの心的装置第三位相の構造論モデルにおける自我、イド、超自我の構造論的観点の各エージェンシー間の力動を学んでいく。そして、これらの観点の概念定位を確かにする。その上で、現代的なKernbergの正常な人格構造とPAS心理療法の人格構造図式と個人内欲動エネルギー展開図式の理解を深める。

 240-1-3  心理力動論特論:エディプス力動論

講師

能 幸夫

概要

『心理力動論の基礎』の特別講義。Freudの神経症論の中核葛藤としてのエディプス力動について、その概念定義と普遍性について理解する。また、エディプスコンプレクスの発見の過程としてのFreudの自己分析のプロセスと、エディプス力動を扱うエディプス面接法について学ぶ。

240-2 力動的アセスメント

講師

能 幸夫

概要

力動的アセスメントは、精神科医による診断とは目的が異なる。精神医学診断は病気か否か、病気であるならその種類の特定化にある。心理療法におけるアセスメントは、心理療法の目的を達成するために当事者の持つ能力を評価することに狙いがある。したがって、力動、すなわち人格機能の能力を同定するものであり、機能は常に動いているものであるから、力動的機能を評価し、それを根拠とした力動診断につなぐものでなければならない。本コースは、この力動的アセスメントを実践体験的に学び、基本的な手続きを身につけることを目標とする。

240-3  フロイト文献講読講座

講師

能 幸夫

概要

フロイト文献講読講座第Ⅸ期は、PAS本科の理論コースの一部をセミ・オープンとして開講する。フロイトのもっとも確かな業績のひとつは、無意識過程の心における働きを表に上げたことである。この無意識がわれわれの日常生活にどれほど強く影響を与えているか。無意識過程と精神分析のもつ意味の啓蒙として書かれた「日常生活の精神病理にむけて」と「機知」はフロイトの初期の業績である。その「機知」と関連するフロイトの論考の後期の「フモール」を合わせて読み込んでいく。

240-4 PAS基礎文献購読

講師

花井俊紀

概要

心理療法の基礎文献の講読を通して、サイコセラピィの基礎を学ぶこと。また、文献の読み方についても学ぶこと。

240-5  事例演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

講師

花井俊紀

概要

ケースフォーミュレーションを明示した事例報告、さらには事例研究ができる能力を身につけることが目標である。1年間で最低一本は事例報告を完成し、学会発表を目指す。

 240-6  カウンセリングゼミ

講師

花井俊紀

概要

カウンセリング・ガイダンスの実践に必要な、1)臨床的態度、2)面接の手順・組み立て、及び、3)基本面接技術を身につけること。心理相談講座の必修科目で学んだ理論を、実践につなぎ、受け身的でなく、能動的に心理面接を実施できるようになることが目標である。

240-7  心理療法ゼミ

講師

中村有希

概要

心理療法コースの各クラスの学びが心理療法の実践とどう結びつき、展開されているかを確認し、理論-技法-実践を一体化し、専門性の根を張ることを追求する。